必要な単語から

前章で紹介したどんな文脈でも使われる単語の次に必要なのは、個々人で異なる需要に応じた単語です。

各学習者が自分に必要な単語の範囲を知るためには、学習の目的が明確でないといけません。特に目的がなく外国語を学んでいる人は暫定的でいいので、何か目標となる分野を設定しましょう。

外国語を覚える必要性に迫られると成功することが多いです。一方で、必要も目的もない人というのは大体上達しません。

効用

覚える単語の範囲を絞ることで以下のようなメリットがあります。

  • 自分が関心を持つ分野の単語は理解しやすい
  • 見かける頻度も自分が使う頻度も高い

目的設定の具体例

  • 海外旅行をスムーズで楽しいものにするため
  • 職場の外国人の上司/同僚と外国企業との会話のため
  • 天文学の最新知識を得るため
  • ITの分野での最新知識を得るため

明確化の項目もさらに具体的に

外国語を使う分野を絞る際にもう一つ有効な視点があります。それは言語の4技能のうち、どれを重視したいかということです。4技能とは:

  • スピーキング(言葉を口に出して意思を伝える)
  • リスニング(音を通して外国語の情報を理解する)
  • ライティング(文字にして伝達する)
  • リーディング(読解)

重視する技能からも、学習方法を最適化することができます。

必要な単語の集め方

では、どのように個人ごとに異なる覚えたい単語を覚えれば良いのでしょうか。単語帳のようなものを使っても良いですが、あなたの覚えたい単語が特殊なジャンルの場合、単語帳や単語リストがなかったり、手に入らなかったりする場合もあるでしょう。

一番効率的なのは、興味のある分野の音源を聞いたり、読んだりすることです。多くの人は基礎が出来上がってから、実践演習をやりたいと思っています。しかし、教科書を卒業できないということが、インプットの量が不足して、外国語学習に成功しない原因なのです。確かに最初は知らない単語ばかりで苦痛ですが、いつかそれらの文章を読む必要があるのです。それを先延ばしにするよりも、先にやってしまったほうが、目標に早く近づくことができます。

実際、私は中国語をこの方法で覚えました。

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