何年も勉強して、単語もたくさん覚え、文法も学んだのにどうやったら話せるのかわからないという人は多いと思います。実際に外国語を話さざるを得ない状況では、なんとか話せるということはよくあります。しかし、スムーズに話すのは難しいものです。
言葉を話すには、知っている範囲の単語を最大限駆使するしかないのは言うまでもありません。知らない単語は使えません。しかし、実は基本単語だけで多くの事柄を表現することができることを多くの人が知らないようです。その為には、限られた単語から文を作るにはちょっとした練習が必要となります。この練習によって、話すスピードが速くなり、外国語を話す負担も小さくなるのです。
外国語を簡単に話すための原則
以下の3つです。
- 簡単な言葉で話す
- 単純な構造を使う(「A=B」、「あれ」「これ」で代用する、「ある」を使う)
- 難しいことは表現せずに諦める
簡単な表現を使う
母国語では表現できる範囲が広いですが、外国語となると表現したいことを表す単語を知らない場合があります。そんな時は、知っている言葉で表現しましょう(paraphrasing)。表現が少し長くなってしまうかもしれまんせんが、相手が理解しようとしてくれるはずです。
例えば、「効率的」という意味を伝えたいのに、相応の単語を知らないとします。その場合、「少ない時間やエネルギーでできる」などの言い方でほぼ同じ内容を伝えることができます。最初は簡単な構造で表現することを心がけると良いです。
その時、力を発揮するのが、学習の順序で説明した2-2どんな場面でも使える単語です。例えば、「道具」という言葉一つで、「ドライバー」や「のこぎり」などものを伝えることもできます。
母国語で最初に文を作って翻訳しようとすると、どうしても外国語で表現するのが難しくなります。翻訳するより、最初から簡単な構造の文を作る方が楽です。
単純な構造を活用する
日本人などの外国人が英語を話すと、isやhave、there areなどばかりになってしまうかもしれません。しかし、何も言えないよりはずっとましです。
時には細かいことを話さない
コミュニケーションを円滑にするためには、無理に難しいことを話して、相手を困らせることもあります。
簡単な文でバカだと思われないのか
簡単な言葉使いをしているとバカだと思われると心配になるかもしれません。ネイティブはあなたの言葉使いより、あなたの話の内容の方を見ています。また、外国人学習者が想像しているほど、母語話者の日常会話には難しい言葉はありません。
最初は難しい表現ができなくても、慣れていけば、少しずつ複雑な文を作れるようになります。
練習方法3つ
- 作文する
- 会話の経験値を積む
- 一人で会話の練習をする