効率的な順番

一般的に新しい言語を覚える時には、まず教科書を買い、第1課から始めるでしょう。教科書を使うことは私も良い方法だと思いますが、教科書に載っている全ての単語を覚える必要はないと考えています。単語には必要な単語と必要でない単語があります。使われることのない単語を一生懸命覚えるのは効率が悪いです。効果的且つ効率的な学習の原則は、使う頻度や目にする確率の高いものから覚えることです。

外国語を学び始める時に最初に覚えないといけない単語は

  1. 基礎語彙
  2. 自分の目的に沿った単語

1の基礎語彙は更に以下の二つに分類することができます:

  1. 頻繁に使われる単語
  2. あらゆる分野で使うことができる単語

1-1基礎語彙:よく使われる単語から

どんな文脈でもよく使われる単語というものがあります。一方で、特定の分野のみによく出てくるだけの使用頻度の低い単語もあります。そこで、どこでも使われる単語から覚えましょう。よく使われるものから先に覚えないといつまで経っても、よく見かけるけど、意味が分からない単語で苦しむことになります。教科書に出てくるからと言って、覚える必要はありませんし、覚えていないからと言って悲観する必要はありません。

例えば、日本語を学習し始めようとしている外国人に「黒帯」という単語から教えないでしょう。

しかし、例えばこの外国人が空手の修行の為に来日しているのであれば、この限りではありません。次章で解説するように、学習者の必要に応じて覚えるべき単語を選定し、永遠に使わないであろう単語は放っておくのが効率の良い外国語学習法なのです。

よく使われる単語の例

1、こそあど言葉

基本単語に何があるのかを解説する前に、初学者が外国語学習を初めてすぐに役立つ単語から紹介します。それは「こそあど言葉」です。「これ」が言えるだけですぐにコミュニケーションが取れます。

2、BE動詞に相当するもの

次は、Be動詞(何は何が言えるようになる)「AはBである。」が言えるとかなり多くのことを表現できるようになる。とくに外国語を話している時は使える単語が限られている。

こそあど言葉とBe動詞(或いはそれに相当するもの)だけで文がつくれて、外国語で簡単なコミュニケーションが取れるようになります。外国語での単語は知らなくても、目の前の物や絵に描いたものを指させば通じる。

3、コーパスが示す基本単語

上記以外の基本単語はネット上にあるコーパスを見ることで明らかになります。

これは言語によって違います。例えば、英語で最も使われる単語はtheですが、それに対応する単語がない言語、つまりtheと完全に一致する単語がない言語もあります。

語彙の使用頻度の調査があるので参考にすることもできる。

http://www.wordfrequency.info/

http://www.englishteachermelanie.com/study-tip-the-english-words-you-need-to-know/

基本単語のカバー率

Oxford English Dictionaryによれば、10語わかれば、25%が理解でき、100語で50%が、1000語で75%が理解できるという。そして、英語母語話者の発話の内7000語が90%を占めるという。これは文章が理解できるという意味ではなく、単語を知っているに過ぎないので、上記の言い方は間違えている。

ちなみに、『外国語上達法』によると日本語の場合、一万語で90%に達し、フランス語の場合は1500語で90%に達するそうです。

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